【講習会参加報告】

 田島菜穂子先生による「病因論と菌質改善 病因論に基づいたインスツルメントの意義」の講義を受けてきました。

 その内容は、健康について・施術の目的を明確にすること・病因論・超音波スケーラーの基本操作です。後半は、安全かつ快適にクリーニングを行うための実習もあり丁寧に教えて頂きました。

 

 お口の中には常在細菌が約700種類います。これを無菌にすることは難しく、増殖しない環境作りが大切とのことでした。細菌は単体だと悪さをしないのですが、いろんな菌がよせ集まり塊になると組織が強くなり硬い骨であっても破壊していきます。この塊となった菌を定期的にクリーニングし、バラバラすることすなわち「菌のリセット」が必要だとおっしゃっていました。

 

 歯垢生態系において菌は歯茎の縁上・縁下に棲み分けをしています。特に酸素を嫌う菌は歯茎の縁下(歯肉溝の中)に潜りこみます。この潜りこんだ菌は次第に他の菌を呼び集め組織化し強い毒素を持ちます。体液である浸出液によって菌は歯肉溝から外へ排出されるのですが、歯石が多いと排出が追い付きません。また歯と歯茎の境目に歯垢が付着していると浸出液の流れが悪くなります。

 したがって、日頃から歯と歯茎の境目のブラッシングに気をつけることが大切です。また、歯ブラシの届かない歯肉溝の洗浄はクリニックでの機械的なクリーニングが必要となります。

 

 超音波スケーラーP-maxを使用する際のチップやパワーの選択、キュレットの特性を再度学ぶことができたので、患者さんに痛くなく心地良いメインテナンスをしていけるようにしたいです。(DH.藤本)